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2015年06月に書かれた日誌

2015年06月13日

70

西條です。
最近下の子が微妙な言葉を発するようになり、昨日は、「うどん」と言いました。うどんばかり食べさせているからなんだろうか、そんなわけで暑い夏を過ぎ、秋になりました。涼しい。

夏にやったこと=
実家に帰る。花火やったりプールに入ったり。
池袋の水族館に行ってオオサンショウウオを見る。
公園に行く、公園に行く、公園に行く=熱中症になる×2
プリキュアに詳しくなる。

そんな感じでまったく大変じゃなさそうだから子育てって大変ですね。

育児休暇というものを取って、半年。
そろそろそれも終わりに近づいてきました。
いろんなことを経験し、
思い返すと、当初のころとは比べ物にならないくらい上の子は成長し、出来ることも沢山。
泣けてきます。しかし苦労したことしか思い出になってない気もして、手のかかる子供ほど、かわいいというもの、うなづける。でも本当はそこまで手のかかる子供でもなくて、結局親が手探りまくっててて時間が解決してくれる苦労にこだわりすぎているだけだったのかもしれません。
つまりは子供の成長は、親に寄る訳でもない気もしているのです。

上の子は二歳になって、イヤイヤ期が始まり、本当に何でも最初にイヤというようになり、
三歳になって、なんでなんで期になり、ホントに何でも、なんでなんで?っていうようになり、
下の子が生まれて、赤ちゃん返りして、本当に見たこともない睨みつけるような目をするようになり、
親はその都度ストレスを抱えてイライラして怒って叱って自己嫌悪になって
夜寝ては朝起きて今日は昨日の反省を活かそうとするもなかなかそうはならなくて、
でも段々とその状況にお互い慣れてきて、なんていうか、理想ではない現実の親子関係を作り始めている気がしています。

とはいえ、ずっとお父さんが一緒にいることが良かったのか悪かったのか、
大体、寝て起きれば子供は育っている。母親と父親だと子供の求め度がまったく違うので、お父さんがこんなに一緒にいる意味があったのかわかりません。がなにかしら意味はあったと自分で思い込むことにして、僕は僕ですっかりいい経験をさせてもらったので、もう十分。
対人間、というものは、得るものがとても多い。

そんなわけで、戦後70年。
戦争ってものは毎年夏を過ぎると忘れがちなものですけど、忘れがちであるべきと思いますが、
安保法案もあり、今年はいつもより戦争についてみんなが考えている感じがした。
僕もよくよく考えられる時間があったから、よくよく考えた。
法案そのものにまるっきり反対とは言い難く、だから一番問題なのは、違憲であることで、
解釈を変えることに国民が賛成していないということだと思う。解釈を変えるなんてことを認めたら、
なんでも変えられてしまうというデモ隊の理由は、ヘ理屈ではない。

映画「野火」を見た。
塚本晋也監督作品。レイテ島戦線を描いたもので戦争の過酷さや残酷さ、悲惨さ、恐怖と理性の破壊が描かれ、監督自身の戦争反対の叫びもはっきり訴えられている。今年絶対見るべき映画だろうと考えさせられるし、本当に見ているこちらが戦地で砲弾を浴びているような錯覚にも陥る。やはり実力のある監督が本気を出すと、太刀打ちできないものを作る。予算に関係なく、匠は筆を選ばないのだ、なぜなら本気だから。

日本と連合国との戦いに巻きこまれたレイテ島の人々もほんの少しだけど描かれている。
こういう巻き込まれた人たちのことを伝えないから日本人は被害者意識が高くなってしまうのだと個人的には思っていたのでとっても大事なシーンに思えた。

戦争の仕方をいくら定めたからと言ってフェアな戦いなんてあるわけなく、早い段階から捕虜もひどい扱いを受けるし、戦闘機も軍事施設以外を空爆して誤爆かもねと言って立ち消える。憎しみが消えないのは当たり前で、勝ったほうはヒーロー気取りで略奪とか強姦とかすごくて正義の悪魔になってしまう、関わった全員が気が狂ってしまうものだ。本当になんの解決にもならないもの、それが戦争。

今は時代遅れの解決法だが、まだその策をとろうとする国もある。
集団的自衛権とか個別的自衛権とかがそれを解決する手段とも思えないが踏まえた外交を展開したかったのだろう。でも戦争に行きたくないなんて若者は利己的だと言い始める議員が出てくるわけで、70年経っても人間である以上火種は消えない。それが一番危険なのだ。「はだしのゲン」を図書館から消そうとする運動とかも聞いたときはびっくりしたが、じゃぁどこで子供は戦争のトラウマをうければいいんだ。親が「はだしのゲン」レベルを伝えられるのか、「野火」を定期的に学校で上映してくれるんだろうか。そういえば僕は原爆のシャボン玉の道徳映画は思いきりトラウマになってる。戦争の事実は戦争をしないためにとても必要なものだ。これからロボット文化になっていくにしても、その下地がなければ一瞬でこの国は軍事大国になってしまうだろう。

そんなこんなで70年。いつもより考えさせられる年でしたし、勉強できる時間もあったのが良かった。
とくに子供を持っている人達はよくよく考えさせられたんだと思う。ほんと将来不安だよね。

これから秋になり、冬になり、年末になり新年になっていきます。
ものすごく早いね、一年て。上の子は来年幼稚園。下の子は今年中に歩くのでしょう、うーん、子供がいてまったく時間が取れなくなったが、いてくれて良かった。きっと上の子は順当に反抗期が来ているので、思春期はまた大変なことになってしまうのだろうけど、こっちもその時は今よりもっと親になっている、と信じたい。

まったく映画を見てないので、でもディズニー映画は毎日見ていますが、
真夜中に無理やりDVD見たりした。
「天安門、恋人たち」という映画が好きなので、ロウ・イエ監督作品を二本ほど。
正直二本ともそんなにガツンと来るものではなかったが、なんだかとても懐かしい雰囲気で、
それは昔っぽいというより、なんかちょっと前のあの頃を思い出して、そのうち心がいたい・・・いたいぜ・・・と。

そんなわけで
最近は上質な短編が見たい。上質な短編が撮りたい。

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