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村体験

西條です。
暑いですね、家にいても熱中症に掛かりそうじゃないすか。雷が間近に落っこちてきそうな勢いじゃないすか、家のパソコンが壊れたりしていないかヒヤヒヤします。
という夏。やっぱあっついの最高。

という夏になるまえに、
6月の後半から7月の頭まで撮影してきました。
月またぎの2日間。長野県で。行ったこともない村で。
短編でライトなホラーコメディ撮って来ました。

もともと昔の自主仲間、の仲間、の作品に参加したことのある放送作家の卵がアメリカに行って帰国して村に働きに行ってそこのケーブルテレビに自分の企画を売ってバラエティ番組を一つ持ってその中の企画で短編を作ってみようと言うものをやろうとして昔のつてのつてのつてをつてって長野県出身ならばどうよ、という感じで僕のところにやってきたお話なわけなのです

なわけで僕としては西條組作品「土井さんの不幸」から数年、作品は全然撮ってなかったので参加表明。
となったのが昨年の秋くらいじゃなかったかしら。
それからここまでよくよく考えれば一年越しだった。
絶対企画倒れするだろう、と思っていたが、Pの熱意がそうさせなかったみたいで、気づいたら新宿村でオーディションとかしてた。
作品のストーリーは携帯小説を公募して、それの優秀作を作品にするというもので、
僕は原作からシナリオに上げると言う作業が初めてだったので、結構勉強になったし、原作がある良さも知った。6月に入っても尚企画倒れするだろうと思ってはいたが、Pの熱意を軽く感じられることはもうなくなっていたので、スタッフを揃えた。カメラマン、照明、録音、助監督まで、今迄の西條組作品の中ではスタッフ、機材、共に一番潤沢であった。
問題は時間が無いこと。ロケハンをする時間が無い。なんせすぐに行ける場所ではないし、その時間も取れない。
ということで、撮影前日にロケハンと言う強引な選択をせざるおえない状況。
大丈夫なんだろか、と誰もが思っていたが、大丈夫にする以外に選択の余地は無いのだ。

撮影当日。機材車二台で現地に向かう。
高速道路は一時渋滞。午前中に着くか不安だったがなんとか神が味方した。とはいえここで運を使いたくないなとも監督としては思うわけで。村に唯一あるスーパーで打ち合わせ。顔合わせ。飯。ロケハン。やっぱり想像とは全然違うので、カメラマンと一緒に悩む。照明さんも悩んでいる。場所は図書館。遮光するシーンで完全に遮光するシナリオ上の理由を模索。各場所へ挨拶。
一通り終わって宿へ向かう。

標高が高い村の更に標高の高い場所にある宿。
ぶっちゃけマジ寒い。勘が働いて村で唯一ある服屋で長袖を買った僕はかなり頭が良かった。
飯はPのまかない。まったく人気の無い真夜中の山中でハンゴウスイサン的カレー。正直、うまい。が寒い。がこの雰囲気は個人的には大好き。でも監督としてみんな文句無いかしら、と不安にもなったりして。宿に戻り、風呂。温泉みたいで最高。ずっと入っていたいのだが、遊びに来ているわけではない。その後打ち合わせ。で就寝。

初日は図書館以外の場所の撮影で固めた。
そこそこ時間があると思ってはいたが、なかなかそうも行かなかった。移動の時間がやっぱり結構掛かった。タイミングを合わせるシーンの撮影はなかなか進まなかったしなんせ村って言うかほぼ山なので天気の移り変わりも激しい。そんなこんなで丸一日撮影して、夕食はまたも人気の無い山の中を懐中電灯を照らしながら歩き、着いた先はジェネレーターとアイランで照らされた何かの作業場の一角でのバーベキュー。マジ美味い。トン汁とかゲキ美味い。帰って夜中の2時近くまで打ち合わせ。翌日の図書館の撮影はケツが決まっている。撮りきれるカット数ではないのだが、撮らなきゃ成らない。でも絶対撮れないと思っていたので、その場合のこともかんがえなきゃいけない。

明けて翌日。朝から仕込み、図書館撮影。
照明が組まれるの見ると本格的に撮影が始まる感じがする。
音声もピン×2、ガン×2なので、きっとなんとかなるだろう。
やっぱり問題は撮りきれるかどうか。僕は絶対撮りきれないからその対応策をずっと考えていたけれど、休憩無し、飯無し、タバコ無し、でぶっつづけ9時間くらいか、100カット以上、撮った。すげー。
でも、こういうスケジュールだと、イマイチこだわれないので、消化不良感が否めないまま、撮影は終了。ほっと一息ではあるが、もっとやりたかったなとモノタリナイ感じを引きずりつつ、諸事情あり、その日の夜に帰京ということになった。
数年ぶりの作品撮影は矢継ぎ早にあっさりと終わった。でもそれはそれでよかったんだと思っている。
まだまだやれるというモチベーションを自分の中に感じた。

帰京の際、お世話になった宿主の方に、お土産を貰った、なんとレタスとキャベツ合計、多分50個以上。宿の前でレタスとキャベツが山に成っている。なんとかもって行こう、と機材車に積む。僕はついでにワラビも頂き、助監督と分けさせていただいた。

帰京したのは夜中。機材をカメラマンの家に入れて、
スタッフキャストだけでは分けきれなかった大量のレタスとキャベツを朝主婦が集まる、
とある場所にもって行き、缶ビールを買って帰宅。風呂に入って、ファイルをPCに入れて、貰ったキャベツとサラミで一杯飲む。星野君と乾杯。
うーん、一先ずお疲れさま、と西條組小さく打ち上げ。

今回の作品は、
「事業に失敗した若きパティシエが田舎に帰ってきて図書館でとある幽霊に出会う話」
30分くらいのエンターテイメントである。ロケした村のケーブルテレビで流れるのでその村の人は是非見てください。その後の展開はPと考えますが徐々に東京に進出するようにまずは地方を攻めたいと思います。がその前にそれ相当にしなきゃね、ということで、延々と現在まで絶賛編集中。

月末にアフレコ。7月は編集の月となった。来月も別件で編集の月になるはず。一旦中断している自分の作品、早く再開できるようにしなければ。

それにしても作品を作るってやっぱり楽しいものですな。それが大きかろうが小さかろうが、どっちでも楽しい。と再確認。そして真っ暗闇の中で食事を作ってたPと制作とそれを食べた僕らはなかなか楽しい奴らだと思う。消化不良な感じは取って置きたい、リベンジしたい気分になってるから。ともう一度書いておく。そしてPとスポンサーがついているのはやっぱりありがたいものだなと書いておく。さらにもう一度このスタッフでなんか作りたいとも書いておく。全部本音です。お土産のキャベツかなり美味かったっす。

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2013年07月26日 23:01に投稿されたエントリーのページです。

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