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ケンタッキーフライドポニョ

西條です。
「崖の上のポニョ」を見てきました。
面白かったです。あっけなかったですけども。

夏休みも終わってお客も引いただろうと思って劇場に行ったのですが、
全然お客さんは引いておらず、朝一の回だったのに長蛇の列。
いや~すごい。しかし宮崎アニメは一日にして成らず。いい作品を今まで作ってきたから成せる業ですね。長蛇の列を想定していなかった僕は、上映時間ギリギリで劇場に着いたことを後悔する。

映画は大体、上映時間から約15分、
予告編を流すものなので、それを見越して劇場に到着しているもんだから、ホントギリギリ。
しかも自転車置き場で自転車のスタンドを立てようとした際、
隣の自転車に僕の自転車が当たってしまい、隣の自転車のスタンドがカシャンと外れて僕の自転車にもたれかかってきた。僕の自転車はママチャリでスタンドを立てるには後ろをちょっと持ってカシャンとさせないといけないタイプ。もたれてきた自転車も同じタイプなので、そっちを支えるとこっちのスタンドを立たせるための後ろを持つ手が空かない。地味にクライシスを迎えた僕は自転車置き場前で自転車を誘導している劇場スタッフに「すみませ~ん、すみませ~ん」と声をかけ、助けてもらった。この時、そんなクライシスに気を取られて気にしなかったが、自転車置き場で自転車を整理する劇場スタッフなんて、普通いない。込んでるとき以外は。

人が長蛇。いか~ん、でも長蛇に入らないとチケットはもちろん買えない。
時間は過ぎて行き、チケットを買って劇場に入った時は、
「崖の上のポニョ」
というタイトルが大きく出た瞬間だった。

暗闇の中、席を探して座る。
横にはポップコーンを持った子供達。夏休み、まだ終わってないのか?
ひしめきあう劇場内で、「千と千尋の神隠し」のときもそうだったが、終始、子供の泣き声や、子供達のひそひそ声や、母親の静かに怒っている声等が聞こえる。
席で落ち着いた時は、ポニョがゴミの浮く海の中で空き瓶に体を突っ込み、網に絡まったくらいのシーン。メチャンコ可愛い。
しかし隣の子供はその隣の母親にひそひそ聞いている。
子供「ねえ、ポニョはまだ?」
子供よ、あれがポニョだ。あのガラス瓶に入って全然抜けなくなっている赤い奴がポニョだ。

と僕は心の中で、子供の母親はちゃんと教えてあげていた。
物語は進む。そして終わる。
非常に簡単な話だった。
が、全然説明の無い箇所もあり、とくにフジモトって人がなんなのか全然わからん、深みは特に無い。
フジモトって人の説明がもっとあればきっと深くなっていた気がする。

ポニョが人間に成ってソウスケ君に会いにいくシーンは圧巻である。
ソウスケ君の母親「しつこい波ね」というセリフもいいし。ダイナミックだし、波が無数の魚になるなんて僕は思いつかない。その波の上を妖怪のごとく走るポニョはもう無敵に見える。このシーンだけでももう一度観たい。
水浸しの世界。
でかいナマコみたいな生き物が水浸しの庭にいたり、古代魚がいたり、エキセントリックな普通の世界。
宮崎作品といえば
空がしょっちゅう出てきたけども、今回はそれに似た感じで水面のソウスケ&ポニョをナメて水中を見下ろすカットや見上げるカットが多数出てくる。個人的には「ラピュタ」に近い印象を受けた。
携帯電話が出てこない。出てきたのかもしれないが、僕は全然印象には残らなかった。出てきた?
かなりアナログ感にこだわったなと思う。
最後のキスシーンはもっとブチューっといって欲しかった。
ソガさんとジェンキンスさんの最強のキスのように、思い切りいって欲しかったと思う。
そんなわけで後には何も残らなかったが楽しめる作品でした。
目つきの悪い赤ちゃんに対するポニョの態度には、なんだかメッセージがある気がする。あの態度はやけに的を得ている気がした。

そんななわけでポニョはいいとして、
昨日ケンタッキーフライドチキンとケーキを買って家で食べた。
今年の誕生日は何もしなかったので、祝ってみた。
傍から見ると、病んでる人に見えるだろう、病んでるところだって生きてるんだからありますよ僕だって。
まあとりあえず、何か理由をつけてケンタッキーフライドチキンを食べたかったわけです。

短編を撮れる機会を得るかもしれないので、世界の短編をWEBで沢山見てみる。
ホントにいい時代だ。アナログもいいけど、デジタルもいいよね。
アイデア出しをしつつ、今回作るとしたら等身大から外れたものを作りたいと思った。

僕は映画を作る際、いつも等身大から入る。
自分の中に生まれた疑問や衝動を形にしたい欲求が先ず最初、ごくスタンダードな始め方ですね。
そのうち物語になっていくが、年齢や性別など、自分に近い設定で作るのを続けていると、
中年映画ばかり作るようになってしまう気がする。そろそろ拳銃が出てきたり、空を飛んだり、ロボコップが出てきてもいいじゃないか。
若々しいものを作りたいねえ。かといって青春映画は今は興味無い。
どんなものになるのやら。

娯楽映画とは何ぞや、と最近は考える。
最近は娯楽映画と商業映画は違う気がしている。
だって商業映画で娯楽になってないものが多々あるじゃないか。個人的な見解だけではなく、よくよく話を聞いてみるとなんだかその線引きはみんな出来ている気がする。もう一度考えてみようかと思う。言葉にはまだ出来ないでいる。

まあそんなわけで世界の短編は是非見てみましょう。検索すれば誰でも見られます。
ユーチューブにはウォンカーワイの短編だって載っています。
そしてこの夏、オリンピックとポニョに隠れて、いろんな名作が公開されていました。
9月、それに気づきました。今からでも遅くない。

芝居を見にいきました。
石川さんが出演している芝居で久々に役者がすごいやと思えた作品でした。
こちらはポニョと違い、話はさっぱりわからなかった。でも面白かった。

こうでなきゃいけない、と言い始めたら、そいつが終わる。
最近はそんな気持ちが更に強くなっています。
でも誕生日はやっぱり誕生日に祝うべきだなあとは思った。
ケンタッキーフライドチキンも足され、見事にポニョって来ました。裕福な貧乏人て感じです。
飯田さんからメールあり。
融解座が今度の日曜日で10周年を迎えるそうです。
なんか上映したいんだが、作品が無い。また「お前に雨は降ってない」を上映しようかしら。

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2008年09月04日 12:13に投稿されたエントリーのページです。

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