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目の手術をした2

西條です。
前回までのあらすじ
「最近流行のレーシックを受けるべく、クリニックへ向かった西條は待合室で肥大する緊張と戦い、ついにフラップ作成室へ向かうのだった」

そんなわけで右目のフラップ作成は終了。
次は左目の作成。
事前の検診で僕のきき目は左目であると知らされている。
だからなのかどうなのか、目前に設置されたSFチックな機械が右目をいじったときよりもはっきり見える。焦点が合っているというか、その機械の形がよくわかるというか。

手術の方法はもちろん右目と一緒。
麻酔の掛かった目を何かで圧迫。
しばらくすると、徐々に視界が真っ暗になってゆく。。。
何にも見えないはずなのに、赤い光は見える。そんな状態で、フラップを作成。
程なく終了。
目を閉じてしばらくそのまま待たされる。
それから目を開けると、

真っ白くぼやける世界。
西條「白いっす」
看護婦さん「今、角膜とフラップの間に空気が入っているので、白く見えるんですよ」
目の上の皮が切れているとはまったく思えない。全然痛くない。
それから看護婦さんに手を引いてもらって、レーザー室の前の椅子に座らせてもらう。
レーザー照射室が空くまで、ずっと目を閉じて待って無ければならない。

この時点で怖いからって騒いだら自分のためにならない。
最後まで行くしかない。
しかし情報過多社会に浸りきっている一人間としては、あらゆる想像をしてしまう。
なるべくいい事だけを想像しよう、と、目が見えたときの感動をイメージしてみるが、なかなか上手くいかない。また口の中が乾きだした。

廊下を歩く足音を聞くことにする。
目が見えなくなったとしたら、耳でどのくらい聞き分けられるのだろうか、とそんなネガティブなことばかり考えてしまうがそっちのほうが想像しやすいのでしょうがない。
スタスタと歩く足音が横を通過したり、向こうの通路を曲がったり。結構距離感がつかめるなあ、と面白くなり出した。向こうから来る足音が体の横で停まった。
看護婦「では、次はレーザーです」

白く見える世界のままにレーザー照射室に入る。
少しでも手術の失敗を恐れる僕としては挨拶は欠かせない。
西條「よろしくお願いします」
医者「はいよろしくお願いします」
看護婦「ではここに寝てくださいね」
と寝かされて、まな板の鯉。
姿勢の悪い僕は背骨が曲がっているので、まっすぐに寝ているつもりがまっすぐになっていない。
何度か看護婦さんが姿勢を直してくれた。
医者「動かないで下さいね~」
西條「はい」
しかし体を拘束するものは、無い。
いつでも逃げ出せる状態。しかし逃げ出したら0.04で世界は真っ白だ。
でもレーザーが当たっている最中、堪らなくてわぁああ!と思わず逃げてしまう人もいるんじゃなかろうか。
つまりは若干拘束して欲しいと思った。

目を開けて、
まずは右目から。
医者「上を見てください」
目の下に何かガーゼみたいなものを付けた。
医者「下を見てください」
目の上に何かガーゼみたいなものを付けた。
その後また何かしたような気がしたが、今となってはあんまり覚えていない。
目の前に、おそらくレーザー機械であろうものが設置される。
医者「赤(だったか緑だったか)色の光を見ていてくださいね。
西條「はい」
そのうち目の前の光景はぼやけて光がボワっと見えるだけになる。

さっき作ったフラップをめくり、角膜に、レーザー照射!開始!
助手がカウントをする。しかしカウントダウンではなくカウントアップである。
助手「5秒です・・・10秒です・・・15秒です・・・」
ぉ・・・いつまで続くんだこれはぁ
そのうち「1分です・・・5分です・・・」とかなったらもう精神がもたない。
そのうち焦げ臭くなってきた。
おお!?なんか焦げてませんか!!
焦げているものは見当がつくのですがつまりそのあれですかそれはつまり
助手「20秒です」
医者「はい」
照射終了。
世界で一番長い20秒をもう一回体験しなければならない。
そして左目はやっぱり右目よりもよく見える。
何されてるのかわかる。
ガーゼのようなもの当てられて、それからなにかしたと思うがなんだったか忘れた。
目前の機械はさっきよりもはっきりと見える。
医者「大丈夫ですか?」
西條「き、緊張しますね」
医者「予定通り終わってますからね」
西條「そうですか」
左目、照射!

照射し終わると、
フラップを元に戻す。手作業で医者がなにやら細い針金のようなもので戻してくれる。
それから目を洗浄しているんだろうか、なにか液体をジョコジョコと沢山表面に流してくれる。
さらにフラップをハケのようなもので整えてくれる。
そのすべてが、はっきり見える。目が開いてますからね。
痛くは無いし、医者は手早だ。

言われた通り目を閉じて、しばらくその場で待つ。
とりあえず、もう焦げ臭くは無い。
少しの安心感。気を落ち着かせて、目を閉じたまま。
看護婦「では目を開けてくださいね、休憩室に行きます」
西條「はい」
目を開けると、まだ白い世界。が、、、見える。

休憩室まで看護婦は手を引いてくれない。
見える、白くて黄色い廊下の壁や、椅子、なにやらやけに見える。まだぼやけてはいるのだが、
目が悪くてぼやけている感覚ではない。初めてコンタクトレンズを入れた時のような、見えるんだけど、まだ見え方に慣れていないといった感じだ。

休憩室に行くとすでに手術を終えた患者さんが何人もリラックスチェアに座って目を休めている。
僕も座る。
15分くらい経って集団で名前を呼ばれ、最終検査。
検査を待っている最中も、見える見える。電灯は言われたようなハローという光の幕がぼんやり乗っかっている、けど、見える見える。見える、見えるぞこれ、、、なんだこの手術は。
最終検査を終えて点眼薬を貰い、サングラスをかけて、ロッカーに入れた鞄とさっきまで付けていた眼鏡を手に取る。
看護婦「お疲れ様でした」

気の弱い僕は、思い切り疲れた。
それ以上に、今、目の前にあるものが、よく見えるこの状況に圧倒される。
トイレの鏡で目を確認してみる。思いっきり機械で圧迫した後が白めに残っている。
強度近視の僕は削る角膜も多いため、圧迫強かったらしい。チマナコである。
でもよく見える。。。
まだ窓外の大きな電光掲示板の文字なのは、ぶれてて見えずらいけど。
心配してくれた彼女が迎えに来てくれる。
実は彼女はすでに1ヶ月前に同じ手術を受けている。先輩、一気に気が楽にもなる。

帰ろうか。

経過を報告して、電車に乗る。
彼女が手術を受けた時は、僕が迎えに行った。その際経験したこれから1、2時間以内に起こることのために、家に帰ろう。
満員電車の中刷り広告がドンドン見えるようになってくる。
目の前に立つ人の服の柄が細かく見えるようになってくる。
その人が持つ新聞の見出ししか見えなかったものが、記事まで見えるようになってくる。
そして予想通り、ドンドン目が開かなくなってくる。
目を閉じても開けても苦しい。
次回に続く。

そんなわけで、また次回に続きます。
術後、4日目、非常になんでもよく見える。
鏡を見ると、太ったなあ、とかね。
ただやっぱりうつ伏せに寝れないのは辛い。猫背なんで仰向けに寝るのがしんどいのだ。
目がよくなって姿勢もよくなるといいんだけどね。

西條

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2008年07月07日 00:40に投稿されたエントリーのページです。

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