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靴キラー

西條です。
なんだかいろいろやっていたのだけれど、
いろいろやりすぎて何をやっていたのか忘れた。
それだけチマチマしたことが多かったわけですが、チマチマしていないこともあったりして、
なんていうの、チマチマしていないことって日誌に書けないよね。
そんなわけで覚えていることから書こうかな、と思い出してゆくと、
最初に思い出すのは今月の融解座にいけなかったことでした。
先月行ってなかったので今月は行こうと思っていたのだけど、
気づいたら夜中でした、寝坊であります。最近仕事が大変でね~、
なんて。

 その次の日、
部屋の更新料を払いに町へ繰り出すと、
エンジニアのリューヤ君とバッタリ会った。一緒に食事でもどう?ということで、
リューヤ君が気になっていた○○グループの元総統○○○さんがよく通っていたらしきトンカツ屋○○に行ってきました。さすがに○○○さんが通っていただけあって凄くうまい。しかし僕らが食べたのはトンカツではなく串カツとメンチの合わせ定食。そっちのほうが安かったので。豚肉が甘い。今度はちゃんとトンカツを食べよう。

 西條組新作予定作品
の衣装をお願いできるかもしれない人に会って来ました。
作品はデザインフェス等で見ていたのですが、直接会うのは初めて。
そんなわけで少し緊張しながらも、衣装やってる人だからヘンテコな服、着ていったらナメられるかもな、と思い、あれこれと家にある落ち着いた服を着てみたのだけれど、昔に買ったものを久々に着たらなんだか懐かしくなって、最終的には数年前の池袋あたりでたむろしている人のようなフィッティングになってしまい・・・これはこれでいいか、とそのまま家を出たのだが、新宿についてから少し恥ずかしくなった。その頃から靴がいけない、と思い始めるのである。

 新宿ってさ、なんだか適度な珈琲屋が無い気がするのだ。
僕の場合はタバコが吸えてJRに近くて安くて人があまり居ない落ち着いた珈琲屋さん。が欲しい。
良く新宿待ち合わせをするのに珈琲屋となると、西武新宿の方面しか知らなくて困る。
でも今回入ったお店はそんな僕の理想に近い、いいところであった。静かで珈琲もうまいし、向かい合う距離も近い。
ひとまず衣装デザインをお願いするも、やはり撮影時期は今からだと、もう水温が下がりまくっているので来年に繰り越し。新緑の季節を目指す。

 企画書を作成するために吉村君と待ち合わせて写真撮影。
今年に入り、企画書を書く、ことを集中的に勉強している。自分で言うのもなんだが結構うまく作成出来ているんじゃなかろうか、と思っている。多分新入社員の方々はそんな思いでプレゼンに望み、砕け散っていくのであろう。でもそんなことで世の中に負けてしまうわけにはいない。今回企画を募集しているところは「写真やグラフィック」を使っても良し、なのでイメージ写真を一緒に添付しようと思ったわけだ。まあなんでも思い付いたらやるし、やれることが自由の証明である。

 吉村君と共に午後から夜に掛けて新宿で写真を撮り捲る。
が、やはり片隅で気になるのは、靴。靴が欲しい。
僕の靴は少しボロけてきている。この季節にフィットするものが欲しい。
しかし相変わらずピンと来るものがない。撮影合間にABCマートに行ったりダイワに行ったりタワーレコードの下の店とか行ったりして、たくさん靴を見て回った。
けど、はやりイマイチピンと来るものが無いなあ、と。そんなわけで結局買わず。
西武新宿方面の珈琲屋で撮影がてら一息。
確実にカタギでない人の横で吉村君には珈琲を飲みつつ演技をしてもらったり。
最後は家まで来てもらい、ギターを振りかざす格好を撮影した。

 企画書へのはめ込み作業も終わり、あとはプロフィールつけて送るのみである。
企画というのは4000分の1の確率で採用になる、らしい。
とりあえず、小さいことは気にしないことだ。

 雨降ってますね。
借りてきたDVD「ニューヨーク・ドール」を観た。
70年代に活躍したニューヨーク・ドールというバンドの再結成をクライマックスに、ベースのアーサー・ケインの人生を追ったドキュメントである。これは地味に感じる人にはそう捉えられてしまいがちな映画なんだけど非常に深い。僕は観ることができて感慨深かった。
ニューヨーク・ドールという退屈な音楽シーンに突然な現れたバンドは、当時斬新過ぎてその価値を評価できる著名な人がおらず、メンバーの死やドラッグで短命に終わってしまう。しかし影響受けたミュージシャンが後を絶たず、その後のポップ、ロック界の流れを変えてしまうほどであった。
 しかし当事者、ベースのアーサーは落ちぶれたままでの30年間、貧乏暮らし。バンドの再結成を心の底で願いながら毎日バス通勤。モルモン教と出会い、図書館で働くようになる。そして2004年、バンドがついに再結成、だが・・・という内容。昔の栄光を胸に生きるアーサーの繊細な心と唐突にやってきた奇跡、そして悲劇。ニューヨーク・ドールの音楽はクールで、再結成の演奏シーンはすばらし過ぎた。いやこれはほんとにかっこいい。
 劇中インタビューを受ける各音楽家の言葉で「アーサーは幸せじゃなかった。幸せならあんな目をしているわけが無い」という言葉が印象的だった。他、いろんな言葉が飛び交うが、棒線で示したアーサーの人生は盛衰がシンプルで、早すぎる怖さと何も無い寂しさと、開放の喜び、そしてニューヨーク・ドールの自分しか目立たない。おそらく、そうなりたいという願いを持つ人間なら誰しもが抱く不安な人生の一つ、象徴だ。
 アーサーという人が、ニューヨーク・ドールが、大成功を収めていいのに、と思ってしまう。でもそうではなかった。だから余計にいろんな感情が沸き起こってしまう。才能があるのに成功しない、そんな人を見た。才能があるのになかなか注目されない人は沢山居る。毎年出てくる。その理由も実はわかっている。その理由の中にはムカつくことも多く、だから「才能だけでは成功しないよ」と簡単に言われると正直腹が立つ。アーサーは自分の境遇をよく理解していたのだ。でも納得はいかなかった。それが良く伝わってくる。ライブの直前メンバー全員で神に祈りをささげる時のアーサーの言葉は、決して何もせずに生きていた人の言葉では無く、考える頭と感じる心を持った人間の真摯さそのものである。
そんなわけでサンダンスにもノミネートされた作品らしいです。
是非、観てください。
あと西條組作品「恋鎖」がDVDになる予定です。
是非、買ってください。

TAMA CINEMA FORUMのチラシが届いた。そんな季節ですな。

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2007年11月10日 06:55に投稿されたエントリーのページです。

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