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クロズ・ザ・レンズを見た。

西條です。
ポレポレ東中野で現在やっている福島拓哉特集。
「クロス・ザ・レンズ」「the point」「Home」の3本立て。
福島さんの作品を見るのは始めてだった。
確かにフェリーニに影響を受けている。僕はフェリーニのことは表面的な事しかわからないんだけど。
作家性バリバリな感じに見えるけど、窮めてエンターテイメントに感じた。
テンプル大学の人が出ていた。多分、あれは、AIFFの人じゃなかったかなぁ。
画面を2分割した演出には驚いた。非常に、ためになり、また、いつかパクろうと決意。
「Home」は福島さんの若々しさを感じる事が出来る。ついでに福島さんのお父さんも見る事が出来る。
ラストのデコさんの表情がいいねえ。

 「クロス・ザ・レンズ」は
「乱歩地獄」という映画の撮影ドキュメンタリーで、
映画が出来る工程を撮っているのではなく、どんな監督がどんなつもりで取り組んでいるのかを
「乱歩地獄」に限らず映画全体に向けてインタビューしている。役者浅野忠信の生の声も入っている。
ドキュメントの建前から福島さんのロードムービーに成っている感じを受けた。
単純に自分が面白いと思ったらじっとカメラを構えて動かさずそれを撮り、のめりこんだらカメラもゆっくりアップになってゆく。クロズ・ザ・レンズは福島さんの目線となり、当時の迷いを映し出してゆく。その迷いの答えを先輩達から聞き出そうとしているようだ。
しかしながら思うのは、福島さんの中で答えはすでに出ている、多分撮影以前もなんとなく、なりに答えを感じながら生きていたに違いない。”映画とは何か”それ以前に”なんで映画を撮るんだ”から始る迷い。でも福島さんは答えを初めから持って撮影に望んでいたんじゃないかな。
なんて思った。

 それにしても
「クロス・ザ・レンズ」に出てくるプロデューサーの宮崎さんの存在には驚かされた。
こんな映画に真摯なPがいるんだな・・・と、偏見?Pへの。
でもこういった人がいれば日本映画は大丈夫だと安心感を与えてくれる。
いい出会い。もっと大きな存在になってゆくであろう福島さんの次回作に期待してしまうのだ。

 そんなわけで当日、
関口さんにも関口さんの友達ティムさんにも会い、
すさまじく人が入る会場を見て、うらやましくなり、関口さんのCDを買い、
家に帰って来週のプレス試写会の準備をする。

 翌日、劇場に向かい、
素材の確認をした。明るさの調整が必要かどうかを確認するためだ。
プロジェクターは場所によってそれぞれ違う。多少不安だった照明の暗いカットを気にして
いそいそ向かった。
まだ開場していない劇場に入るとチーフの金子さんがひょっこり顔を出し、
ああ、今日は豆乳を買ってこなかったなあと僕は悔やむ。
映写の方に素材を渡して会場へ。
座り心地のいい座席にマイク片手に腰掛け、10分くらいの映写テスト、暗いところを写してもらい、確認をしてゆく。大丈夫全部見える。画面が綺麗だわ。久々にスクリーンで見る「恋鎖」。
映写テストをしている最中、やがてグッと来てしまった。

 「恋鎖」に限らず、
劇場を目指さない作品はなかった。あまりにも漠然としていたけど。
実際劇場公開が決まり、すべき事を洗うと、焦り、浅はかだった事を後悔したが、
こうやってスクリーンに映し出された自分達の作品を見ると、今までの人生すべてが正しかったんだと感じてしまう、あ、言い過ぎた。漠然としていたものが一つ一つ具体化されてゆくようになると、振り返る事が、逃げる事にも目をそむけることにもならないと思えたわけだ。
そして「恋鎖」がもう僕の手を離れている事にも気づかされた。
「恋鎖」はスクリーンの向こうに行ってしまった。
そこからお客さんの手元にはまだ行ってないから、僕らはちゃんとそこまで送っていかなければならない。その先の成果を問う人よくがいるが、名を売るより作品を売るべきだ。この作品は、自信持ってお勧め出来る。そう感じるのは手を離れているからなんだろう。とか、とにかくワクワクしてきた。

 そんなわけで「恋鎖」公開まであと2ヶ月。
劇場用予告編、作るのが激大変だ。今サイトにある予告編は2分。30秒以上削らなければ成らない。
ま~、大変。いつも思うけど、3分削るのと、30秒削るのでは、まったく30秒削る方が大変。
それでもなんとか削り、本編のフォントも変える。パソコンはフリーズしまくったが、なんとか持ちこたえてくれた。今パソコン壊れるとやばいね・・・

 「恋鎖」の公開前に、松田彰監督の「お散歩」「冬の幽霊」の2本立てと、
井川広太郎監督の「東京失格」が公開されます。こちらも是非ね!見に来て!
シネマアートン下北沢のサイトにインタビュー等乗ってます。

コメント (1)

ご来場ありがとうございました。
迷いについて、そのとおりです。
俺自体は、実は何も迷ってないんだよね。
ドキュメンタリーをドラマとして進めるための、メタフィクションとしての、レンズのこちら側の福島拓哉という人に登場してもらったということなのです。
とりあえず、あと2日走り抜けます。
明日の夜、打ち上げやるからよかったら来てね。
どうもありがとう!

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2006年07月06日 11:20に投稿されたエントリーのページです。

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