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素晴らしい上映だった!

西條です。
この前TAMA映画祭に参加してきました。
「恋鎖」がTAMA NEW WAVEにノミネートされ、上映となったからであります。
結果は残念なことに一番を取れなかったあ!でも3番目か4番目くらいにはなったようで、
審査員の高橋監督から「高橋陽一郎賞」という当日出来た賞をもらった。
高橋陽一郎監督、僕は以前から気になっていた監督なのだ。
「水の中の八月」というNHKハイビジョンドラマがビデオ化されている。ある日のレンタルビデオ屋。手にとって観た。
最初は「なんだ、ビデオじゃんか映画だと思ったのに」と少々残念に思いつつ、まあせっかく借りてきたんだし見ないわけには行かない、と観ていたら、まあメチャンコに面白い!バランスとアンバランスが混在しているのにパーフェクトなのだ。あまりの衝撃で僕はインターネットで監督名を調べたんだが、あんまり詳しくは乗っていない。フリーではなく、NHKのディレクターなのだ。思えばNHKのドラマはよく観るといろんな試みをしていて実はパクリ甲斐の、おっとタメに成る演出が沢山ある。例えば、なんて詳しくは述べない!秘密!

 高橋さんは「恋鎖」を新しい映像言語と位置づけてくれた。
僕は今回そうなって欲しいな、と思いつつ制作した。なんせスタンダードな形してないから、
これで納得させることが出来るかどうかは違和感無く良かったよ~と言ってもらう以外には実感できない。
そして高橋さんは「香港映画が好きな人ですね」と言った。
この言葉にはビックリ仰天して客席で唸った。僕が香港映画が好きなことなんかパンフレットには何も書かれていない。そして香港映画のイメージと言えばバイオレンスとカンフーとベタベタな展開と、と思ってる人多数なはずなのに。僕は完全に丸裸であった。作品て怖いよね、なんか、悟られるってさ。
その後、飲み会で高橋さんに再度聞いたら「ウォン・カーワイだよね」とサラッと言われてしまった。
もう完全に丸裸ですよ。。。
その飲み会で僕は目の前に佐藤佐吉さん斜め前に高橋さん、横に山口雄大さんという席に着席。
なんでこんな集中砲火を受けそうな席に座ってしまったんだあ!でもグランプリとかじゃないから多分大丈夫だろうな、意外とフランクにいけるかもしれない。山口さんは「俺も君の立場だったらその席は緊張するよ」と声を掛けてくれた。

 佐吉さんもすごく物腰柔らかな人で「恋鎖」で主役を務めた生野君に
「西島秀俊みたいだよね」と褒め言葉を掛けてくれた。程遠いっす、な心情の生野君と僕。
「牛頭」や「東京ゾンビ」の話なんかもさせてもらい、「キル・ビル」の時の話なんかも聞かせもらった。
山口さんは自主あがりの監督がまず苦労しなきゃいけないところ、などをトクトクと聞かせてくれた。
途中ヒートしたのか盛り上がりまくって話が全然途切れなくなったり。聞かせてもらえた話はタメに成ることばかり。すごく面白い飲み会であった。

 と飲み会の話ばかりじゃあれなんで作品の話をしようと思いますが。
まず今回のTAMA NEW WAVE。グランプリは「お散歩」。監督は松田彰さん。
作品はすでに見ていた。その際一番前に座ったからか、いや、やっぱり僕の持病が原因か、テぶれの画面に酔っ払い、画面を直視できなくなった。それでも音を聞きつつ、観たいな、と顔を上げる瞬間が多々あった作品。若い男女の間柄をうまく表現している作品なのだ。共感と言うより誰しも経験あるよねこういうの。それを肯定的に捉えている作品で、ある意味恋愛が苦手だわ、と思っている人にとって勇気をくれる作品かもしれない。コミカルだし。いい作品だ。
そして特別賞は「ガソリンゼロ」。
これは飯野さんが監督した作品。これも前に見ている。二回目だったがやっぱり面白い。
やっぱり泣けるし、やっぱり未だに印象が残る。僕が一番すきなのは、ラストの駅で見合う2人のカットなのだ。あんなに印象的だったのに、2回目観たらかなり短いカットだった。憎いぜ・・・ガソリンがゼロに成る爽快感ですよ。
佐藤佐吉賞は「エスカルゴ」。
主演の人は前にPJ映像祭でちょこっと話をさせてもらったことがある。変な役をやってるんだけども才能ある人だ。監督の丸さんも怖いもの無しでこの映画を作ってる感。見た目もかっこいいし。映画全体を通して男っぽかったよね。そして、いか八郎さん。まあなんちゅうの、すごいわ。。。機会あらば観てください。すごいわホント。誰も勝てない。

 で午前中上映の作品「某日快晴ワレ告白セリ」
この上映会一発目の作品。いやこれが素晴らしい作品なのだ。
学校を舞台に女生徒が告白するまでを描いたものなのだが、描写が美味いと言うより気持ちいい。
ちょー気持ちい描写。良くわからないけど追いかけっこしている奴とかいたよね、椅子の上に立って合奏コンクールの練習したよね、すげ~懐かしい。同世代と言うこともあってか完全に僕のツボだった。いやあ参ったな、多摩の風景と合わさって、素晴らしい景色、素晴らしい空、素晴らしい映画、素晴らしい時間を過ごしていたんだな僕ら。としみじみ。
次の上映「single」。
30代半ばのバリバリサラリーマンが突然中学生の息子を持ってしまう話。
こう書くと民放のドラマみたいなイメージだが、これは映画。映画らしい映画だった。
主役の男がいい!設定もいいんだな。何かを抱えているわけでもなく、問題児でもなく、個性的でもなく、ごく普通で、ごく普通の遊び心や衝動や責任感を持っている男、それが突然息子を持つことになり、だからと言って、無理するわけではなく、父親としての自覚をしなければとかそんなことではなく、ごく自然にそういった関係になってゆく。なんていうか、いい映画じゃった~僕より年下の人がこんなに落ち着いた物を作れるなんてすごいよ~ドラマチックに描いていたわけじゃないからきっといいんだね、監督は狙ってそうしたらしいけど、狙ってもそうできるとは限らない。僕なんか数撃ちゃ当る戦法だし。尊敬です。

 そんなわけで稀に見る質の高い作品が上映された。
いやホントですよ。見に行った人見つけて聞いてみてください。ほんとに素晴らしい上映だった。
自主映画だからってなめちゃいけないぜ上映会だった。あ、「恋鎖」だって捨てたもんじゃないっすよ。
まあ、とりあえず僕は高橋さんの他の作品をなんとか見たいと思っているのだ。

 TAMAのことばかり書いたが
それ以外にもいろんなことがあった。
諸江さんが作った初劇場公開監督作品「死づえ」も見に行った。面白いよ、僕はホラー苦手だけど、エンターテイメントだし、ドキドキするね。
引越し梱包作業も開始した。
ここに住むのもあと一週間である。いろんな思い出があるなあ。
しみじみしてると梱包が先に進まないので考えないようにしているが、僕はこの部屋に感謝している。
映画を作る際には沢山ロケ地で使った。まあ当たり前なんだけどさ。日陰の部屋だったけど風通しはいいし、自然は豊富だし、キンモクセイの香りはするし、静かだし、大家はコミカルだし、馬がいるしね近くに。新しい家で僕はどんな風に生活するのだろうか、不安も絶えないが、やっぱり楽しみでもある。
とりあえず金曜日に大家と会食することになっている。隣のおじいちゃんをあんまり攻めるなと言おう。
成れの果てかもしれないしな・・・僕の。

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2005年11月23日 02:05に投稿されたエントリーのページです。

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