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恋鎖について

西條です。
いやあ、過ごしやすい季節になってきましたね。
そろそろ長袖なんか着れたりして。
オフコースの歌には秋がよく歌われているんですがね、
東京は秋がステキな街だ、という歌詞があるんです。
アスファルトと落ち葉、歩道橋とイチョウなんてのがステキな街ってことなのかな。
なんて黄昏易い季節。
上映準備に追われる日々であります。

 西條組新作「恋鎖」の上映準備。
宣伝活動。HPへの書き込み。再入場券の作成。関係者が突然来た時の名簿等等作成。
アンケートで何を聞こうかを考える。
なかなか思いつかない。僕は元々アンケートを採る主義ではないのだ。
しかし今回は新作の初上映。仲間が集まったと言うよりシナリオに賛同して集まったみんなと作った代物。出演者はもちろんスタッフもお客さんの反応が気になるようだ。
そんなわけでみんなにアンケートで何を聞いてもらいたいか聞いた。いろんな意見が出たが、作品に関係ないことも聞いてしまおうということで、
韓流ブームに乗っているかどうか、を聞くことに決定。。。
何某のランキングも設けて上映後にHPにアップしてみようかな、とも思っている。

 映写テストの日取りと時間、参加人数も決まり、
あとの大きな準備は「恋鎖」をDVCAMに落とす作業だけとなる。VHSにも何本か落とさねばならないが、それは上映日まであるのでなんとかなるだろう。いよいよ明日、完パケるのだぁ!

 西條組新作「恋鎖」について
あんまり書いてない気がするので書きます。

「恋鎖」(ren-sa)
 お気楽なフリーター柏木(30)は半年前から若返り始めてた。今は高校生くらい。
「これはきっと、初恋を忘れたせいだ」
とあまり気にせず恋愛三昧の日々。軽薄に快活に、刹那的な恋が止まらない。
ある日、柏木にストーキングし続ける女、由美(大学生)の姉、祥子(OL)が訪ねてくる。
「妹はあなたに夢中で大学をサボっている。はっきりして欲しい」
柏木には祥子の方が魅力的に映った。
日曜日。
返事を聞くために訪ねてきた祥子。
部屋に入れる柏木。
外で待つ由美。
柏木は祥子に迫る。押される祥子。
不安を募らせる由美。

・・・こんな感じで始まるこの物語は
ラブストーリーというより恋愛の不条理さを描いた群像劇になっている。
群像劇と言うからには主人公の柏木のみを描いただけのものではない。
由美、祥子、柏木の友達で弁護士の佐久間、そして柏木の故郷で警備員をしている高野。
5人の恋愛が交差する物語だ。

 もともとこの映画の題名は「恋愛交差」だった。
恋愛が交差点で交わる話にしようとしていた。でも書いてみたら恋が恋を呼んでいた。連鎖していたのだ。だから題名を「恋鎖」にした。鎖の意味は具体化する気が全然無かったが、編集段階で鎖の意味を僕自身が見つけ、迷わず入れ込んだ。
この作品を通して僕自身が恋愛とは何ぞやを少し学んだわけだ。

 初恋を一つのキーワードにしているが、
皆さんの初恋はいつですか?
と聞くと、幼稚園の先生、とか、小学校の隣に座った子、とか、幼馴染、とか。
でも恋を恋としてちゃんと認識しはじめたのはいつからか。思い返すと初恋はそんな小さい頃のことではない気がしたのだ。好きな子はいたが、それは恋だったのか。どうか。
自分を省みつつ、他人の話を聞きつつ、「欲望の翼」を思い返しつつ、ラストカットがあまりにも信じられなくて思わずビデオを巻き戻した「シャンドライの恋」を考えつつ。
あまりにも不条理で、あまりにも嘘八百で、あまりにも真実なものが恋愛なんだろうと思えた。
これほど身勝手でわがままで迷惑な衝動が、世の中で一番重宝されているのだ。

 そして20世紀と21世紀では恋愛の捉え方が微妙に違う。
ストーカーも昔は純愛の表現だったりする。恋にボーダーラインはドンドン無くなってゆく。
でも個人が個人のみで暮らし始めようとする21世紀はコミュニケーションの欠落を予感させるかもしれないが、僕らが悩む事柄はさっぱり変わらない。恋愛の本質は恐ろしく普遍的だ。

 そんなことを考えたり考えるのをやめたりして書いたシナリオ「恋鎖」
撮影秘話等々は明日以降時間のある時に書くとして、この映画を通して恋愛ってものを感じていただければ幸いなのである。ぶっちゃけあなたの考えてる恋愛というものは、勝手に筋道を通して自分を納得させているだけのものかもしれない。とか偉そうに言っちゃったりして。
でも理屈じゃなく、本質と言うより、本能にかなり近い、自分ではどうすることも出来ない、コントロールなんか到底出来ない、ある意味次元のちがうものだったりするんじゃないだろうか。

 簡単な例を挙げると僕は映画制作に稼いだお金をつぎ込んでいる。
つぎ込まないと作れないからしょうがなくつぎ込んでいるのだが、辞めてしまえば車の一台すぐ買える。まあ、すぐじゃないか。
でも車なんかより映画を制作した方がいい。映画を製作しても誰が見てくれるやもわからず、自分のためにもあんまりなってない。でも映画を作りたい。理由を説明してくれと言われても、説明出来ない。映画をけなされるとカチンと来る。あ、僕の映画ではなくて映画ってモノ自体ね。
多少似てるんだな。考えるべきことじゃないんだよね要するに。

 ブルース・リーの言葉で素晴らしい言葉がある。
「考えるな、感じるんだ」
すばらしい。考えるのはあとだ。感じることから始めるべきなのだ。わかんなくなったら行動だ。
そんな感じで作り上げた「恋鎖」
上映と言うことで緊張しているが、非常に毎日楽しい。
友達曰く
友達「この映画を面白いと思ったら、とりあえずお前を疑う」
とのこと。
あのね、フィクションですからね。自主映画の個人映画時代はもう終わっていると言える。
僕はエンターテイメント派なんす。観た人あんまり疑わないように!

 まあそんなわけで。
9月24、25日は是非観に来てください!渾身の力作と言っても過言ではない!過言かもしれない!
まあどっちでもいいんだ。せっかくだから観てもらいたいのだ。このシンプルな欲求が大切なのだ。考えるな、感じるんだわさ!

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2005年09月16日 11:17に投稿されたエントリーのページです。

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