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守護神はカエル

西條です。
この前銀座のタイ料理屋に行ってきた。
ビーフンに入っていたパクチーが僕にとっては非常にクセのある食材で
目を見張った。美味いんだかまずいんだかわからない。
若干、。、まずいか?
しかし久々に食べたセロリは素晴らしく、すがすがしい気持ちになり、
タイのビールが美味く、辛いものばかりなのでそんなに飲んでないのに酔った。
昔「笑っていいとも」のテレホンショッキングに出た徳永秀明が
徳永「豆腐に七味を入れてガリガリ食べて飲むと一気に酔いますよ」
と言っていたことを思い出す。そう、辛いものを食べつつ飲むと酔いやすくなるのだ。
そんなわけでフォロ酔いな僕は東京駅の丸の内線乗り場まで延々歩く。
駅をぐるっと一回りする感じでなかなか遠い。
この時間はあまり込んでいないので、すっかり座ってすっかり寝た。

 起きて荻窪。
自転車で帰る。
家についてカエルを探す。
そう、カエル。
前にも書いたかなあ。
家には守護神がいるのだ。茶色いカエルなのだ。
家というか僕の住むアパートの守護神なのだろう、茶色いカエル。
夏になると忽然と出てくる。
守護神と勝手に僕が思っているのだけれど。心強い威厳に満ちた風格のカエルなのだ。

 初めて会ったのは
何年か前の、夏。
それは夕立のドシャ降り、バシバシと走って家まで帰った日、夕立だから夕方の薄暗い最中、風が強かった。
僕は家の前で驚愕した。
カエルが僕の前を阻んでいる。
僕の家は奥まったところに有る。アパートの敷地、玄関までは2、3m.あるかな、非常に細い通路で
人一人通れる幅。自転車を引いて歩けば横の植え込みに肩が当たる。
そんな狭い通路にそいつは陣取っていた。
西條「・・・!」
カエル「・・・」
頭から水滴が落ちる。雷鳴をバックに風に持っていかれそうな植え込みを無視してカエルは真正面に僕の行く手を阻んでいた。
西條「!!」
カエル「・・・」
どいてくれといっても日本語は通じないだろう。大体なんでこんなところにこんなでかいカエルがいるんだろうか。どこかから吹き飛ばされてきたんだろうか。レンブラントに体半分が蛍光灯の光で揺らいでいるカエルにはそこにいる意味なんか僕以上にどうでもいいことみたいだ。
僕はカエルが自発的にどいてくれることを期待したが、そんなことをしていたら間違いなく風邪を引いてしまうくらいの頑固さを感じ、行動を促すことにした。
自転車のタイヤでちょいちょいと触る、とカエルはぴょんと跳ぶことも無く、クネクネと横にずれてくれた。
僕は部屋に入り、風呂に入り、布団に入った。
そして次の日。
カエルはまだいた。
太陽の下。通路でそっぽを向いている。
西條「!!!」
カエル「・・・」
それから幾日もカエルは通路に姿を現し、夏の間僕はカエルを気遣いながら家を出たり入ったりしていた。
去年は確か出なかったような気がする。僕が気づかなかっただけかもしれないが。
今年。カエルはやってきた。2,3日前から姿を現すようになったのだ。
僕の玄関の横や、前に陣取り、何かを悟っているのか、何かを期待しているのか、何も考えていないのか。とりあえず威厳は変わらない。

 荻窪からフォロ酔いで帰ってきた日。
カエルはいなかった。どこに行ってしまったんだろうか。
そして今日、バイトから帰ってもカエルはいない。どこに行ってしまったんだろうか。
カエルがいないとなると、夏もそろそろ終わりなのかと思ってしまう。
まだ始まったばかりなのに。
カエルのおかげで今年はそんなに蚊に刺されていないような気もする。湿疹にはなったが。
守護神のいる時、僕の家は意味不明だが何事にも大丈夫な気がしているのだ。

 そんなわけでね。
西條組新作「恋鎖」ですが
リトルシアターで上映することを決めました。
まだ予約してませんが来週出来ると思います。
9月24、25日の2日間、上映します。
みなさん来てね。これからチラシとか作らないといけない。
その前にお盆なんで帰ります。
カエルもお盆で帰ったのだろうか。いや守護神なのだ。家はここだ。
カエルのいるうちに重要なことは何でも決めてしまえー

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2005年08月12日 10:57に投稿されたエントリーのページです。

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