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アニタ・ムイに捧ぐ

西條です。
先週見に行けなかったので今回はなんとしても行かなければならない。
金城武の最新作「LOVERS」!!!アンディも出ている。チャン・ツィイーも出ている。
チャン・イーモウって好きだからねチャン・ツィイーが。
今回は題名からもわかるように恋愛を主軸にした時代劇アクションらしく、
相当な企業も参加しての大予算映画だ。なんせ久々の金城だ。どういった角度で見ても面白いはず。相変らず劇場だ大混雑。週の合間は映画を見たい人でいっぱいなのね。前から3列目に座った。もうそこしか空いてない。リーザーブシート分損していることに劇場は気づくべきだ。


 そんなわで映画が始まった。
ネタばれしてるけど気にしないでね。
一番最初のカットから金城とアンディが向かい合っている。
騙しあいの小細工映画のはずなのに、小細工は無しだと言われているようだ。
物語は進む。盲目の美人チャン・ツィイーが踊ったり、金城がそんなチャン・ツィイーを襲ったり、
豆を食ったり、アンディが「一睡もしてない!」と怒ったり。
話は騙し合いというよりももっと単純で、恋愛が絡むとうまくいかねえといった内容だった。
わかりやすい話と、アクション。前作「HERO」ではジェット・リーとドニーのアクションがもっともすばらしかったが今回はラストのアクションがすばらしい。
なんせ、まあ見てくださいな。あれはおそらく撮影期間が延びたんじゃないか、もしくは「ギャング・オブ・ニューヨーク」のように血液を見せたかったんじゃないかな、なんてラストシーンなんだがアクションはすごい。
おそらくアンディの無骨な感じが拳に説得力を持たせているのだ。
牢を破る金城のアクションもすごい。金城役のスタントマンはかなりの腕だ。
あの足蹴りは只者ではない。かなりの足だ。
山を駆けるシーンでは相当長いドリーを引いたのか、めちゃめちゃ安定している。
ファミコンみたいだ、と思わせるシーンを抜けて、ラストへ向かうのだが、ありえなさより押しの強さが際立ち感動してしまうね。
全編アクションシーンの音は効果音が主流で音楽に頼っていない。音楽が乗る時は金城が「ちょっと聞いてないよ」と思ったりする時くらいに抑えられて前作「HERO」の監督さんなんだなと。
その分効果音がすばらしい、これは劇場で聞くべきだ。ついでにチャン・ツィイーの180度開脚する足も何気にすごい。自分より足が開く人見るとすごいなあと思っちゃうね。僕は全然やわらかくないんだけど、さ。
 ありえないアクションが続く、と言う人が多いが、
僕はまったく違和感が無かった。一時期ツイ・ハークの作品にはまっているからなのか
全然普通に思えるアクションだ、というか当たり前のように見ていた。違和感のある人は「ワンダーガール」や「スウォーズマン」あたりから見始めてください。

 そんなわけで「キラーウルフ」みたいな悲哀をかもし出しつつ、
唐突に出てきた字幕。「アニタ・ムイに捧ぐ」
作品を通してこの言葉は一番グッと来たのは僕だけでは無いはずだ、おっと、あんまりいい評価ではないか。でもまさかの言葉だ。思ってもみない。チャン・イーモウに感謝した。出来れば今度、チャン・ツィイーにアニタ・ムイみたいなコミカルさを持たせた作品を、お願いします。そんなチャン・ツィイーを見たいです。明るさを。

 西條組新作「恋鎖」はただいま高野さんの部屋のシーンの編集です。
警備員高野さんが倒れた祥子さんを家で介抱してたら悪友の拓真君がやってきて四の五のほざく、
と言ったワイルドなシーンなのだが、なんと小道具を一つ忘れている。
部屋に時計が掛けてあるのだが、それが欠けているのだ。がつつつつつつつつびーん!
ここは当初ワンカットで行こうと思い、
島村「西條、「スピード」みたいなカメラワークしてないか?」と言われ
デボン気分で撮ったカット。どうしよう。。。焦る、も
逆押しで時計の掛かっている壁が見えないバージョンのカットがあった。
お〜、僕って、すごい!しかし抑えで撮っていたからかあんまり気合が入っていない、のが良くわかるカットだ。斬新なんだがこのカットだけ全体で見ると浮いてしまう、ので
なんとかエキストラカットを織り交ぜ、壁が見えない角度を使い、10カットくらいのシーンにした。
やれやれ。編集はマジックだ。映画は魔法である。たとえ季節が変わっても、間に季節の変わり目カットを入れればそれでツヂツマあっちゃうんだからすごいねえ〜便利だねえ〜

 その後、さらに問題発覚のカットがあるのだが、それはまた次回。
マジックも、頭を使いますね。トホホ。。。がんばるぞー

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2004年09月16日 14:52に投稿されたエントリーのページです。

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